母親に日頃の感謝を伝える母の日は国によって日付が異なるものの、日本だけでなく世界中でお祝いをします。その起源は大まかに分けるとイギリスとアイルランド、アメリカ合衆国にオーストラリア、そして日本が主です。このなかで最も古いのはイギリスとアイルランドで、17世紀には始まっていたとされています。当時の母の日もといマザリングサンデイはキリスト教の暦に従い、復活祭の3週間前に行われており、内容は母親への感謝というよりも奉公している子供たちのためでした。

奉公中の子供が教会に行って母親と再会する行事でしたが、現在のような習慣はアメリカ合衆国とオーストラリアの特色が強いです。前者は南北戦争中に敵味方問わず負傷兵を助けるために地域の女性たちをまとめたアン・ジャービスの娘、アンナ・ジャービスが1907年5月12日に亡き母のために白いカーネーションを贈ったのが始まりです。アンナの献身に感動した人々は積極的に集まってカーネーションを捧げ、1914年には記念日として国が認めるようになります。オーストラリアはカーネーションではなく、菊の花を贈るのが習慣となっていますが、どちらかと言えばプレゼントを贈るのが一般的です。

1924年にシドニーに暮らしていたジャネット・ヘイデンが女性老人ホームに訪れた際、孤独な老婆たちを喜ばせるために地元の人々に協力を求めた事が始まりとなっています。日本ではアンナ・ジャービスの話が青山学院に伝わり、1913年に礼拝が行われた事がきっかけです。その後普及しようと試みますが上手くいかず、1937年5月8日に行われた第1回「森永母の日大会」が開催されるまで日本ではあまり知られていませんでした。母の日のことならこちら

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